抗酸化能評価-SOD様活性測定
ご相談ください。各種サンプルの抗酸化能測定方法をご提案します。
・サンプルにSOD様活性があるかどうかを知りたい(SOD様活性の有無の確認)
・サンプルのSOD様活性を数値化(ユニット/重量、容量)したい
・高分子成分のみのSOD様活性を測定したい
分析事例
■ 機能性食品、化粧品原料のSOD様活性
■ 植物等の抽出物のSOD様活性
■ 透析等の前処理したサンプルのSOD様活性
■ 加工品のSOD様活性
分析価格、サンプル量、納期
SOD様活性分析の特徴
弊社では高感度にSOD活性(スーパーオキサイドディスムターゼ活性)を検出できるWST法を用いて活性分析を行います。従って、従来法(チトクロームC法、ESR法など)で活性が認められなかったサンプルにおいてもSOD様活性が認められる場合があります。サンプルにSOD様活性があるかどうか不明な場合、高濃度のサンプルにSOD様活性があるかどうかの測定を実施します。SOD様活性が認められた場合、ご要望に応じてSOD活性のユニットを測定します。
SOD様活性測定原理
WST法によるSOD様活性測定原理を下図に示します。生体内と同様の方法で発生するスーパーオキサイドがWST-1と反応することにより、WST-1ホルマザンが生成します。この反応においてビタミン類やポリフェノールなどの抗酸化物質が存在すると、スーパーオキサイドは抗酸化物質による消去とWST-1との反応による消去が同時に進行する競合反応によって消費されます。競合反応の結果、WST-1と反応して生じたWST-1ホルマザン色素の量を測ることで、SOD様活性物質の活性度(ユニット)を規定することができます(色素量が多い=SOD様活性が低い)。
SODアッセイ 酸化ストレス 抗酸化能 ラジカル消去活性 WST 抗酸化食品 抗酸化分析
機能性食品
SOD様活性の単位
SODの活性単位(ユニット)は測定法によって異なります。このSOD Assay Kit-WSTで規定される1ユニット(1単位)は、「WST還元の50%阻害を示すサンプル溶液20 µLに含まれているSOD様活性」と定義されます。そのためチトクロームC測定などで求めたユニットとは比較できませんので、ご注意ください。
分析例)ワインとワイン搾りかすのSOD様活性、焼酎搾りかすのSOD様活性
赤ワインはポリフェノールなどが含まれていることが知られており、抗酸化能が高いと言われています。また、ワインの搾りかすにも抗酸化性があると考えられています。今回、赤ワイン(カベルネソーヴィニヨン)と白ワイン(デラウェア、シャルドネ)および搾りかす(カベルネソーヴィニヨン、シャルドネ)についてSODアッセイ分析によりそれぞれの抗酸化能を測定してみました。また、焼酎の搾りかすについても抗酸化能があるかどうか測定してみました。
方法
ワインはそのまま希釈して使用。ワイン、焼酎の搾りかすは湿重量10 gにイオン交換水100 mlを加え凍結乾燥ののち乳鉢で粉砕しました(乾燥重量:約3 g)。粉砕したサンプル 1 gに10 mlのPBSを加え4時間(低温保存)抽出したサンプルを用いました。搾りかす抽出サンプルの抗酸化能をSODアッセイにより求めました。下にその結果を示します。
結果
赤ワインのSOD様活性としての抗酸化能は白ワインよりも20倍以上高いことと、カベルネソーヴィニヨンの搾りかすはシャルドネよりも約6倍の抗酸化能を持つことが分かりました。また、焼酎の搾りかすの抗酸化能は赤ワインの搾りかすと比べても同等かそれ以上に高いことが分かりました。