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セルラーゼ活性
分析事例
■ 抽出物
■ 発酵加工品、菌類加工物
■ 機能性食品
セルラーゼは細菌や植物が保有している酵素で、β-1, 4-グルカン構造を持つセルロースなどのグリコシド結合を切断します。セルラーゼにはセルロース構造の内部の結合を切断するエンドグルカナーゼと呼ばれる酵素と、末端からセルビオースを切り出すエキソグルカナーゼと呼ばれる酵素があります。動物では消化器官に微生物を保持し、その微生物を利用して難分解性長鎖多糖類を短鎖糖類に分解し脂肪酸等へ変換することにより栄養として吸収できる仕組みを持っています。
セルラーゼ活性測定法
セルロースには水溶性がありません。そのためセルラーゼ活性分析には、水溶性のカルボキシメチルセルロースが用いられます。酵素反応によって生成した還元糖をグルコース量として測定することにより酵素活性を求めます。一般的な分析の流れを下に示します。
基質水溶液(1%カルボキシメチルセルロース溶液)
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←40℃に予熱
⇩
←酵素液(被検体抽出物溶液)添加
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←インキュベーション
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←発色液を添加
←沸騰
←放冷
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←チオ硫酸ナトリウム水溶液で滴定
⇩
活性値変換(ユニット*/g、ml等)
*30分間に1 mgのグルコースを生成する酵素量を1ユニットと定義。
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